映画: Naoto Ogata

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妻子を顧みず仕事に打ち込んできた会社員の俊介は、妻との仲も修復が難しいほどに冷え切っていた。次第に息子や娘との関係もぎくしゃくし、一家は崩壊寸前に思えた。そんな中、同居する父親が認知症になり、俊介はそれまでバラバラだった家族を取り戻そうとある提案を持ち掛ける。...

2011年3月11日。岩手県釜石市は雪まだ残る初春の穏やかな午後のひとときを何事もなく送っていた。 午後2時46分31秒、東日本を中心に巨大地震が発生。その後、東北太平洋岸に最大40メートルの巨大津波が襲い、釜石市も壊滅的な打撃を受ける。 釜石市役所職員の平賀は上司に命じられ、部下の照井、及川と共に仮設の遺体安置所となった元小学校体育館の管理を任される。また、医師の下泉は検死、歯科医の正木は身元特定のため遺体安置所で働くことになる。 それぞれが慣れない作業に戸惑う中、消防団や警察、自衛隊に...

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16歳の彩花は、不登校になって半年になる都会の高校生。心配した母親に連れられて、彼女は佐藤泰利とその妻・恵が運営する田舎のとある施設を訪れる。そこは、不登校や引きこもりなどの問題を抱えた人々の自立を支援する「もみの家」と呼ばれる場所だった。...

1973年、日本ビクターは経営不振に陥っていた。本社開発部門に勤める開発技師・加賀谷に、非採算部門である横浜工場ビデオ事業部に赴任し人員整理をするよう指令が下る。しかし、人材を財産と考える加賀谷は、ある極秘プロジェクトを立ち上げた。...

昭和49年、東京。ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で、一人のみすぼらしい身なりの黒人青年が息絶える。胸には深々と突き刺さるナイフ。頬には一筋の涙が伝っていた。 現場に駆け付けた麹町東署の棟居弘一良（藤原竜也）は、本庁捜査一課の横渡伸介（緒形直人）とともに捜査を開始。青年が向かおうとしていた最上階で聞き込みを始める。 その日、最上階では高名な美容家の八杉恭子（鈴木京香）による盛大なレセプションパーティーが開かれていた。...

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顔出しをしない《覆面アーティスト》としてメジャーデビューを間近に控えた井野聖良（武井咲）。契約書にサインを終えた聖良に、音楽プロデューサーの高木信介（平岡祐太）はつぶやく――「もったいないよな、きれいなのに」。 だが聖良にはどうしても顔を出せない理由があった。それは、彼女が殺人犯だったから――。 3年前、聖良は芸能事務所に所属し、歌手デビューを目前にしていた。 社長の大西彰（陣内孝則）に、「付き合ってる男とかいないよね」と確認された聖良は、「いません」と即答。しかし大西は聖良が誰かと交際し...

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山梨県警の楠見昌平（松重豊）は20年前に起きた時効目前の事件を追っていた。容疑者の武内利晴（水橋研二）は本間ゆき絵（ともさかりえ）を強姦し、夫の敦志（山崎裕太）と揉み合いになり傷害致死罪に問われていた。3年前に犯人の武内から電話で、事件を詫びると共にある事をゆき絵に告げる。時効まで一週間武内が現れるのを待つが…部下の森（吉沢悠）に楠見は「七日で終わらない」と意味深な言葉を残す…。...